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国会前道路封鎖を突破して [政経お勉強]

kokkaidemo1_1.jpg 昨夜の国会前デモは大変だったらしい。雨、隙間なく連なった警察車両、逮捕者13名とか。

 ここでは9月14日デモを、隠居の眼でレポート。地下鉄「国会議事堂前」下車。駅を出ると、デモ主催者側のスピーカーが至る所に設置で誘導された。「本日は大勢の方々が参加されています。ご年配の方、お子様連れの方々もいらっしゃいます。スピーカーの声はどこにいても聞こえますから、無理をしないで下さい。一人のケガ人も出さないのが私たちの願いです」~のようなメッセージ。

 ペンライトが配布される。国会前ライブコンサートでもあるかの感じ。誘導のまま進めば国会前。道路は封鎖され、歩道両脇に座り込む人々。絶え間なく流入する人波。あっという間に歩道は立錐の余地なし。

 6時半に集会開始。次々に演説が流れる。賛同の雄叫び、シュプレヒコール。次第に熱気が満ちる。大江健三郎三さん、声が出ないも老体に鞭打っている。ここでは演説内容は割愛。あたしのお薦めは『現代思想』(10月臨時増刊号「安保法案を問う」)。43名執筆で反対意見が網羅されている。

 道路封鎖柵を挟み、国民と警官のせめぎ合い。「開けろ・開けろ」の声。「過剰警備監視旗」が揺れ、弁護士腕章の女性が走り、看護班、報道と警察のカメラマンが走る。その内に警察車両が続々登場で道路脇を固めだした。こうなると逆に怒りが増す。

 「駐車しちゃダメでしょ。動かしなさいよ」「いや、危険だから」「誰が危険なの。政府は国民を怖がっての過剰警備でしょ」。警官とやり合っているのは元気なオバアさん。60年安保の国会突入を知っている世代だろうか。シュプレヒコールに合せて、鉄柵がジリジリと押し込まれる。昨日、駅売り「日刊ゲンダイ」をみたら、落合恵子が「そこの装甲車の配置は何だ!市民に向けて何やってんだ、おまえたちは!」と叫んでいたとか。

 どこかで突破個所が出来て、国会前道路に人々が流れ込んだ。道路中心を歩き出す人々の、まぁ、うれしそうな顔・顔。未だ突破できぬ人々に手を振っている。遠慮の手に力を入れれば鉄柵などワケなし。人々が一気に国会前道路を埋め尽くした。(昨夜の警察車両はこの日の反省だろう、車両増加で車両間なく詰めて突破防御。これでは怒りは増すばかり)

 埒明かぬ国会だが、ここでは道路封鎖の小さな小さな〝突破〟。国会前道路を埋めた市民のシュプレヒコールが、夜空に響き渡る。例え安保法案が強行採決されようとも、この声は国民主権(国民をバカにするな)、民主主義(この愚かな独裁者め)、立憲主義(憲法を守れ)の声は、こうした行動から全国に広がって行く予感がした。SEALDsの奥田君は中央公聴会で「次の選挙に影響が出るでしょう」と言った。新聞は早くも来夏参院選の落選危機議員のリストを挙げた。(19日、共産党は初めて野党団結すべく選挙協力を打ち出した)。~この辺で終わる。まぁ、こんな絵を描くことになるとは思ってもみなかった。


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