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あぁ悲しき我が姿(安保法) [政経お勉強]

anposaiketu3_1.jpg 19日未明、参議院本会議で安全保障関連法が可決された。採決に先立って民主党・福山議員は「日本はずっと総理大臣や閣僚が、集団的自衛権行使は出来ないとしてきた。戦後70年にわたって守られてきた立憲主義、平和主義、民主主義の歴史を壊して、なぜにこんな法案を通そうと急ぐのか」と述べたが、彼らは聞く耳を持たず。

 さぁ、これで待望の「戦える国」になった。アメリカからの要請はもう断れぬ。アベお坊ちゃんの〝我が軍〟は海外出動し、他国軍支援をし、武器輸送や輸出給油をし、攻撃も辞さぬ。法案の拙速さに加えて、法案を通そうとする手順が酷かった。

 憲法の勝手解釈。これで憲法が信じられぬ国になった。学者が違法と言えば「学者に何がわかる」と言い放った(20日、学者の会171人が「民主主義の蹂躙だ。学問的生命をかけて廃止まで奮闘したい」と声明)。むろん民意など関係なし。法案提出(5月15日)前の昨年12月に、自衛隊総合幕僚長が米軍幹部に「今夏までに安保法案を確約」とか。アベお坊ちゃまも法案提出前の4月30日に、米国議会で同じく「夏までに安保法案成立」と、まぁ、得意満面の大演説。端から日本の国民や議会無視で鼻高々。ったくもう、どうしようもないヤツが総理になってしまった。

 すでに日本は格差拡大、貧困深刻化、中間層解体で資本主義も民主主義も危うくなっている。国の借金1千兆余円。防衛費は約5兆円になったが、今後は戦う国にふさわしく、さらに拡大して行くだろう。アベノミクスは口だけゆえ、絞り取るの先は国民からだ。若者たちには「学費免除」や「奨学金返済免除」などで「経済的徴兵」が進むとも言われ出している。

 いや、日本にはまだ可能性はあるゾ。武器輸出だ。(23日新聞:武器輸出に貿易保険。損失は税金で穴埋め)。産軍複合体が儲け頭になろう(23日新聞:軍事可能研究16大学応募、防衛省予算3億円)。原発もどんどん輸出か。うん、アベお坊ちゃんの年頭所感通り「日本を再び世界の中心で輝く国」になりそうな気がしてくる。アベお坊ちゃんは、今日はゴルフだとか。

 17日の参院・特別委員会の政権側の力で押し切る採決のテレビ映像を観た。議長を守り野党議員を近づけぬよう折り重なって、どこかで見た図だなぁと思った。意は違うが、先日にラフ模写したばかりの藤田嗣治の戦争画に似た図があった。そう思ったら、彼らの姿が大日本帝国軍隊兵士や自衛隊の姿のように見えてきて、こんなカット絵を描いてしまった。描き終わってから、ほくそ笑む「アーミテージ」を描き加えた。

 秋です。観たい美術展がいっぱい。昨日は「府中市美術館・マリー・ローランサン展」を観た。今日は東京国立近代美術館で「MOMATコレクション 特集:藤田嗣治」を観る。荒れた心が癒されましょうか。


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