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身命を養うには久しく行うこと(9) [貝原益軒「養生訓」]

yojo3_1.jpg万の事つとめてやまざれハ、必しるしあり。たとへば、春たねをまきて、夏よく養へば、必秋ありて、なりはひ多きが如し。もし養生の術をつとめまなむて、久しく行はゞ、身つよく病なくして、天年をたもち、長生を得て、久しく楽まん事、必然のしるしあるべし。此理うたがふべからず。

<私注> 「やまざれば=止め・ざれば=止めなければ」。「なりわひ=ここでは作物」だろう。「理=ことわり(道理)」

<爺婆談義> おまいさんは「久しく行はゞ~」が出来ない。テレビで「酢納豆」が良いと言えば、走って酢と納豆を買いに行く。「もち麦」が良い、「砂肝」が良いと聞けばスーパーで探し購う。なんでも最初の数日だけで「久しく行はゞ~」と参らない。飽きっぽいんだ。爺:面目ねぇ。長続き、持続力なし。信念に基づかぬゆえダメなんだろうな。婆:それでもヘビースモーカーのおまいさんが、一度の禁煙でピタッと止めたのは見事だった。今度はそのお腹を平らにすることだな。

<筆写について> 最初は手本を見つつ、たどたどしく書く。そのブログアップした「くずし字」を音読すれば、次第に文の意・韻が浮かび上がってきて、文字が生きていないなぁと思う。かくして少し気持ちを込めて~と書き直すことになる。

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