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映画『ある町の高い煙突』を観る前に [政経お勉強]

entotu_1.jpg ●映画は、日立鉱山の煙害と闘った男の物語。時は大正3年、煙害回避で世界1(当時)の高さ155.7mの大煙突をおっ建てた噺。★ほぉ~。●映画の公式サイトを観るてぇと、実在モデル4人を紹介。まずは主人公。若くして煙害対策委員長になった関氏。★二人目は~

 ●藤田組・小坂鉱山から日立鉱山へ移って、煙害被害の補償問題担当の角氏。彼が伊豆大島・三原山の噴煙に耐えて美しく咲き誇る「オオシマザクラ」に注目。明治41年に鉱山社宅周辺に同サクラを植えた。植え続けて昭和7年(18年間)に260万本へ。日立に「オオシマザクラ」が満ちた。★角氏が「オオシマザクラ」を知った経緯や如何に~。

 ●そこが肝心も書かれていない。三人目も藤田組・小坂鉱山から日立鉱山に移った小平氏。社内起業で電気系「日立製作所」を創った。★四人目は? ●大物・久原房之助。彼の父の実弟が藤田伝三郎だ。久原は藤田組に入社。退社後に鉱山買収して久原鉱業。彼の最初の妻が鮎川義介の妹で、久原は鉱山を鮎川に譲渡して政界入り。鮎川は同社を日立鉱山に改称し、後の日産コンシェルン(鉱業、電気、自動車など)を形成し、久原は立憲政友会総裁になった。(追記:戦後はA級戦犯容疑で公職追放とか)

 ★藤田組、鮎川義介で伊豆大島のメンツが揃った。●鮎川義介が私財投じて大島公園を作ったのが昭和10年。その後に藤田組が東京湾汽船、大島観光に着手する。★で、その映画『ある町の高い煙突』を観たの? ●観る前に原作・新田次郎の同題小説だ。胸ワクワクさせて新宿・紀伊国屋へ走って入手。だが読めども読めども「オオシマザクラ」は出て来ねぇ。さらに落胆したのは~

 ★どうした・どうした~。●新田次郎に大煙突の小説化を勧めたのが日立市天気相談所の山口秀男氏とか。なんと秀男氏の子が、公明党代表・山口那津男。選挙になるってぇと、支持者に「皆さん〝なっちゃん〟ですよぅ~」の山口代表。で〝なっちゃん〟が、映画スタッフ率いて首相官邸へ。映画が公明党、官邸とくっついちゃった。

 ★あら、嫌だ。首相官邸ってぇのは何でも取り込んじまう。先日も吉本新喜劇メンバーが官邸表敬訪問。●それは吉本芸人〝闇営業〟問題噴出前の確か6月6日だった。同映画スタッフの官邸訪問は5月初旬。安倍晋三ツイッターが「鉱山の公害に対して、企業と地域の皆さんが力を合せて、解決に取り組んだ実話が映画化されます。山口代表と、その映画の関係者の皆さんが本日、令和最初のお客様として~」

 ★政権は若い女性も取り込みたいってんで、先日は女性ファッション誌ともタイアップ展開した。●かくして同映画への興味がストーンッと醒めた。★映画を観ないクマさんが、久し振りに観ようと思い立ったら残念な結果になり申した。●するってぇと、映画『事件記者』の広告が眼に飛び込んで来た。

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