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内調(1)安倍内閣と250名の内閣情報調査室 [政経お勉強]

kisya_1.jpg 21日に参議院選挙が行われた。自民党は単独過半数を失い、自民・公明・維新などの改憲勢力が2/3を割り込んだが「安倍一強政治」変わらずです。

 映画「新聞記者」が、内閣情報調査室(内調)の不気味さを描いていた。安倍一強の長期化で「内調=安倍内閣の情報機関」となって、昨年秋の自民党総裁選でも石破・元幹事長へも「内調」が動いたとか。

 怖いですねぇ。「加計学園問題」では「官邸の最高レベルが言っている、総理のご意向」などの文書に、官房長官が「怪文書みたいな~」と一蹴。その後に元・文部科学省の事務方トップの前川喜平氏が「行政が歪められている。同文書は私も見た。在るものを無いとは言えない」と発言。

 すると即、読売新聞に前川氏の「出会い系バー通い」報。官房長官すかさず「信用出来ぬ人物」と言い放った。このマスコミ工作も「内調」が関与していたらしい。だが再調査によって、それは〝怪文書〟ではなく、実在する文書とわかった。〝悪だくみ〟は後でバレるのが常です。(参考:森功著『悪だくみ』、角川新書『同調圧力』、今井良著『内閣情報調査室』)

 今井著によれば、内閣情報調査室は海外情報機関から「CIRO(サイロ=キャビネットインテリジェンス&リサーチオフィス)」と呼ばれる存在。官邸の総理執務室を最も頻繁に訪れ、官邸職員に「火・木の紳士」(両日に首相とサシ面談)と呼ばれるのが同組織トップ=内閣情報官・北村滋氏(警視庁から2011年に内閣情報官)で、第2次安倍内閣発足から4年間で面会数659回とか)★北村氏は現在、出世して国家安全保障局長に出世。表舞台に出て時々ニュース映像に登場している。

 現在の「内調」は安倍一強に比例して公安警察、公安調査庁を凌ぐスパイ組織として日本版CIA(中央情報局)としての地位を固めているらしい。所在地は総理府ビル(内閣府庁舎)。内閣情報官・北村滋、次長・森美樹夫、内閣審議官4名、内閣情報分析官7名、そして国内部門、国際部門、経済部門、総務部門で約250名(平成17年の国会答弁では170名。採用職員約70名、警視庁出向約40名、公安調査庁出向約20名、防衛庁出向約10名、そして各省から若干名=ウィキペディア。それから現在は80名も増えて約250名らしい。平成31年度の同室予算は35.3億円。また内閣衛星情報センター予算は620.7億円=ネット調べ)。

 さて参議院選挙結果を得て、安倍内閣は諸問題山積みで「内調」もフル活動だろう。今日も菅官房長官の「情報を収集した後で~」と発言する映像が流れていたが、これは「〝内調〟の情報収集・分析結果を得た後で~」の意だろう。

 政治や事件の記者経験もなく、右でも左でもない〝フツーの貧乏隠居〟が、ちょっと重いテーマながら「内調」について、どの程度まで知ることができましょうか。隠居の新たな暇潰しです(続く)。

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