SSブログ

地に還る祝ひ宴か冬日陰 [散歩日和]

fuyuhikage1_1.jpg 師走でぇ。マンションめぇの街路樹ハリエンジュの葉は半分ほど落っこち、欅は赤茶色で触れば落ちる按配ぇだ。写真はコナラかな。萌える新芽・新緑もいいが、落葉寸前の木々の色づきもなかなかてぇしたもんだ。

 やがて木枯らしが二度三度吹くってぇと、木々は枝だけになっちまう。未練なく散る潔さよ。「宵越しの銭は持たねぇ」さっぱり好きの江戸っ子のようだ。江戸っ子は貯蓄に執着しても、繰り返される江戸の花・火事で身上がすっからかんになることもいやというほど知っていた。大川でケツを洗ったようにさっぱりして新年を迎える。

 潔く散った落葉だが、これが腐葉土になって新たな季節の滋養になるってぇから、自然はうまくできているぢゃねぇか。潔く散れねぇ奴がいる。散っても次の世代に何も遺せねぇ奴もいる。あたしは落葉より役立たなかった人間かも知れねぇ。(今朝は下町言葉。あたしは談志より志ん朝の方がだんぜん好きだったなぁ)


nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。