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今年の字「絆」の半が跳ねてをり [読書・言葉備忘録]

 昨日のテレビニュースや朝刊で、日本漢字能力検定協会が発表する2011年を表す漢字が「絆」と発表されていた。清水寺の森清範貫主が「絆」と書いたが、半のタテボウがすっと伸びずに、左に跳ねていた。漢字検定協会と、おそらく書道家としても名のある貫主の書ゆえに、「ハン=半」はハネボウでもいいんですよと訴えているようだった。

 嵐山光三郎「おはよう!ヨシ子さん」で、著者は父の墓石に彫る苗字の「乗」のマンナカのたて棒がはねているのを、墓石店に訂正を申し入れた顛末を書いていて、なかなか味わいのあるいい文だった。漢字検定団体と貫主の「絆」には、どこか変・・・とひっかかった。

 


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