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希少種に見向きもされぬベニマシコ [おくのほそ道]

beni2_1.jpg 芭蕉は4月18日、那須湯本に到着。湯に入って疲れた身体を癒しただろうか。湯本温泉から馬に乗って殺生石へ。途中でほととぎすが鳴いた。馬方が鳴き声の方に馬を向けてくれた。そんな風流を解する馬方に即興で詠った第9句目が<野を横に馬牽むけよほとゝぎす>

 ふむ、「向き+下五に五文字の鳥の名」いじりで一句。<希少種に見向きもされぬベニマシコ>。 今年3月3日の雛祭り、希少種ハチジョウツグミを撮りに坂戸・浅羽ビオトープに行った。三脚に望遠レンズを並べた鳥撮りたちは、ハチジョウツグミが藪から出てくるのを待って、足許のベニマシコには見向きもしなかった。新宿暮しのあたしにはベニマシコも珍しく夢中で撮っていると「へぇ、ベニマシコがそんなに珍しいかぇ」の声。それを思い出しての句。

ban1_1.jpg その意では数日前にトモエガモを撮った際にも、足許に見向きもされぬバンがいた。バンはEF100-400㎜を購い、初試し撮りの鳥だった。場所は舎人公園。「な・なんじゃ、この鳥は」と近所の本屋に走って子供向け野鳥図鑑を買った。「おぉ、バンか」。鳥撮りのキッカケになった鳥。懐かしさを込めてもう一句。<稀少種に見向きもされぬバン一羽>


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