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初風景画‐木々が描けない [スケッチ・美術系]

sketch1_1.jpg 新宿御苑へ行くってぇと、多くの年配者らが水彩風景画を描いていらっしゃる。「うまいなぁ、あたしも、あぁして描いてみたいなぁ」。思うだけでは描けぬまま死んでしまう。意を決して、小さいスケッチブック持参で御苑散歩をした。

 座り込んでのスケッチは恥ずかしいので、立ったまま数分のラフスケッチをして、同じ目線で写真も撮った。帰宅後に改めて描き始めたが、いやはや、難しいのなんのって。木々をどう描いていいのかがさっぱりわからない。細密画のように描けるワケもなく、画家の風景画を見れば実に要領よく省略し、かつ其らしく描かれている。

 「あぁ、木々や草花を描くのは省略の技術なんだ」と初めて気付いた。昔、テレビスタジオ内で外国のペインターが、実際風景を見ることなく、5分ほどで絵葉書のような素晴らしい風景画を描き切って、そのテクニックを紹介していたことがあった。

 その時「それはスケッチじゃないよ」と思ったものだが、自分で実際に風景を描こうとすれば、あの手品師みたいな省略技術がなければ、とてもじゃないが描き切れるものじゃないとわかった。スケッチ教材も、端から森や木々を丁寧に描くのは無理ですから、省略かつ其らしく描く技術を身につけましょう、と教えてくれればいいのだが、そうは教えていない。

 かくしてウンウンと唸りながら、どうにか描き切った。これからは木々や野の草をパパッと省略、それらしく描ける技を身につける必要がありそうだ。パパッと風景スケッチを描く。簡単そうに見えるが、それは容易なことじゃないとわかった次第。挫折せずに続けられましょうか


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