挿絵をクロッキー帖から昇格? [スケッチ・美術系]
モディリアーニの首、永井龍雲 [スケッチ・美術系]
首美人?首上手の絵描き? [スケッチ・美術系]
首〝相〟が不安定 [スケッチ・美術系]
円形信号機から若き日々を [スケッチ・美術系]
ツナギを購った萬年屋を描く [スケッチ・美術系]
カップルを〝さっぱり描き〟 [スケッチ・美術系]
台湾閣を描く。写実より省略を [スケッチ・美術系]
プラタナス並木を描く [スケッチ・美術系]
新宿御苑2度目のスケッチ [スケッチ・美術系]
劉生7:松本清張『岸田劉生晩景』 [スケッチ・美術系]
劉生6:京都時代の蒐集耽溺 [スケッチ・美術系]
劉生5:「内なる美」「卑近の美」など [スケッチ・美術系]
劉生4:充実の鵠沼時代 [スケッチ・美術系]
劉生3:「切通之写生」現場へ [スケッチ・美術系]
劉生2:白馬会から草土会へ [スケッチ・美術系]
劉生1:劉生は岸田吟香の子 [スケッチ・美術系]
自動ペインティング実験 [スケッチ・美術系]
ブログ挿絵、丸2年 [スケッチ・美術系]
つい先日のこと、絵を描くことに〝ぼんやりと飽いた・倦んだ・力が抜けた〟。振り返れば初スケッチ(新宿御苑)が2年前の今日で、丸2年だと気が付いた。同年7月には「ブログの写真をやめた弁」で今後は挿絵で行きますと表明。まぁ概ねそれを貫いて、自分でも「よく続いたもんだ」です。
描けずに悶々とした時も、思いのほか上手く描けてご機嫌の時もあり。それで今回の〝ぼんやりと飽いた・倦んだ・力が抜けた〟原因はなんだろうかを考えてみた。ややして所詮は〝隠居の閑潰し遊び〟で、自分には「絵を真剣に描くこと、描き続けることのモチベーションが希薄なんだ」と気が付いた次第。ブログだって、いつでもやめたければやめていいのだし、挿絵を写真に戻してもいいんのだし~です。
絵は端から誰かに教わったワケでもなく、ネット上に満ちる様々な絵や、絵の描き方指導の無数の動画を見たりして始めたゆえに、やる気がなくなったり迷いが生じたら、また改めてネットサーフィンでもして、ネット上に満ちる様々な絵を見て廻るのがいいのかも知れない。
そうして気が付いたのは、自分の絵がなんだか不透明水彩(ガッシュ系)寄りの描き方(上の絵)になってきて、白絵具も多用し始めている。透明水彩から離れだしているなぁと思ったんです。そこで透明水彩で「いいなぁ~」と思った絵をよくよく見れば、文字通り「ウォーターカラーペインティング」で、絵具が濡れて滴るように描かれているのが多いんですね。あぁ、透明水彩の本来の描き方は〝つゆだく技法〟で、かつ白は描かずに残す技法なんだと再認識。そこを意識して描いてみたのが下の絵なんです。
二つの絵を見較べて、こう判断した。ガッシュ系は気に入るまで重ね塗り。一方の透明水彩は彩色前にしっかり考え・計画を立てておくのが肝心。この絵なんか指のハイライト(塗り残す)をすっかり忘れている。そそっかしい小生は要注意です。
さて、ガッシュ系で描くのが好きならば、きっとアクリルや油絵へ行くのがいいだろうし、透明水彩本来の〝つゆだく〟に改めて立ち戻るのもいいだろうし。お爺さんなんだから天衣無縫・もっと好き勝手でもいいし。いやデジタル絵を試みるべく既に「Intuos(インティオス)」(ソフトはCOREL Painter)をPCセット済だし~と迷い出しているんですねぇ。
絵を描き始めて丸2年。さて、どちらの方向へ行くのがいいのでしょうか。
若冲の〝酉〟で謹賀新年 [スケッチ・美術系]
若冲の鶏(酉)をWindows「ペイント」で模写し、新年のご挨拶です。「酒」の「氵」がとれて「酉」。「酉」は〝取り込む〟で商売繁盛。「酉の市」の熊手にもなったとか すべて〝地口洒落〟でございます。
Windows「ペイント」は、マウスで描く線がぶるぶると震える。若き日に老画伯に出会った。昼間から〝コップ酒〟ゆえ、アル中だったのかしら。手の震えで、絵筆をスポイトに換えた。キャンバスに絵具をぽたり・ぽたり~と垂らし、それは素敵な抽象的風景画を描いていた。
江戸の絵師らにも、晩年の老人病による手の震えと闘った方々がいたらしい。若冲の晩年はどうだったのだろうか。この鶏の絵を見ると長い線がなく、その短い線も震えているような。背景には、筆の揺れがそのまま杉の葉?になったかの描き方。マウスで描く揺れ線に似ていた。
小生も老いた。だが煙草・酒を止めたせいか、未だ手の震えはない。錆び付いた身体と頭をギコギコと動かしつつブログを続けます。今年もどうぞよろしく。
そして古希の〝おまさ〟 [スケッチ・美術系]
Windows「ペイント」で鬼平、盗賊を描けば〝女隠密・おまさ(梶芽衣子)〟も描きたくなった。「ペイント」三回目で、少し慣れてきた。
しかし年増密偵の艶を発揮の〝おまさ〟だったが、描いているうちに婆ぁになってしまった。それも過日放映の最後の「鬼平犯科帳」テレビ放映のためだろうか。中村吉右衛門〝鬼平〟をはじめレギュラー出演陣の、まぁ歳を召されたことよ。声が出ない、声と肌に艶がない。無理をしてはいけません。
ちなみに彼らの年齢を調べてみた。全編(27年間)出演の〝おまさ〟は、なんと古希を迎えるとか。昭和22年、神田生れ。おや、新宿生まれの我がかかぁと同年だ。吉右衛門が昭和19年、麹町生まれ。あたしと同い年だった。
同年生まれの粂八(蟹江敬三、江戸川区生まれ)は3年前の69歳で亡くなった。昭和24年、中央区生まれの彦十(江戸屋猫八)も、昭和10年生れの筆頭与力・佐嶋(高橋悦史)もこの世にはいない。
昭和20年、東京生まれの大滝の五郎蔵(綿引勝彦)は大病を克服して頑張ってい、与力仲間から〝いじられ役〟の若い木村忠吾(尾美としのり、目黒区出身)にして51歳。もう〝いじられ役〟は似合わない。
それにしても、東京生まれの俳優陣がよく揃っていた。東京弁が自然に使える方々ばかりだったが、今はそれも望めぬ時代だろう。東京生まれは東京在住者の半分にも満たないとか。芸人も電波・活字媒体関係者も然り。小生は新宿・大久保在住だが、街をすれ違う人々の言葉は外国語も多い。
振り返れば小学生時分は、教室の後ろまで机がビッシリで1クラス5、60名。それが1学年で10組まであって、当然ながら全員が東京生まれだった。東京の人口は2050年まで増え続けて1398万人へ。一方、日本の総人口は今年秋で1億2692万人。前年より16万人減で、すでに減少傾向が始まっていて、約100年後には僅か4286万人(将来推計人口)になるらしい。
〝おまさ〟をWindowsで描きつつ、東京いや日本の明日は、どう変化してゆくのだろうと思った。
鬼平を描けば盗賊も~ [スケッチ・美術系]
Windows「ペイント」がちょっと面白くなって来た。今回は「油絵風+背景」を試みた。背景は「ペンキマーク」を右クリック。色を選ぶ。ペンキマークが背景位置にあるのを確認して左クリック。これで塗り潰される。取り消しは右クリック。
きれいには切り抜けないから、輪郭周辺は同色の〝筆〟で塗り残しを潰して行く。(右か左クリックかを間違えて記したかも知れぬが、やってみればわかる)。
背景色の上から、さらに別の色を乗せられる。また油絵風は、きりがなく筆を加えたくなってくるが、これはデジタルゆえ適当に止めるのがいいだろう。
ここまで描いてサイズが「73.1KB」と云うのは、どういうワケだろうか。サイズダウンしなくてもブログアップできる小容量。描く前の設定がいけないのだろうか。
すでにWacom社の「Intuos(インティオス)Art medium」を初期設定済だが、まだWindows「ペイント」で遊んでみたい。エアブラシ、クレヨン、マーカー、水彩も試し、静物や風景も描いてみたい。
鬼平・志ん生・荷風と絵 [スケッチ・美術系]
もう少しWindows「ペイント」に慣れようと、再び中村吉右衛門の〝鬼平〟を描いてみた。似る似ないより「ペイント」使いに慣れること。
池波正太郎『鬼平犯科帳』を読み始めたのは何時からだろう。ちょっと仕事に、生きることに倦み始めた五十代の頃か。
これはかかぁも夢中になって、次から次へと読んでいって、文庫本すべてを揃えた。あたしは一回読めばいいのだが、かかぁは繰り返し読んでいる。中村吉右衛門のテレビ〝鬼平〟も繰り返し観ている。
そんな歳になってくると永井荷風も読みたくなってくるらしい。早稲田の古本街で全集を購った。駄句を始めたのも荷風句を真似たくてのこと。荷風全集は今も本棚から引っ張り出して読んでいる。
晩年になると「古今亭志ん生、志ん朝」の落語が聴きたくなってくると誰かが言っていた。随分と前に「志ん朝」のカセット全集を購い、志ん生はダビングで揃えたが、目下のところまだ聴きたいとは思わない。
一昨年から絵を描き始めた。ヘタなりに面白い。動けなくなったらベッドの上で荷風を読み返し、志ん朝を聴き、絵を描いているかもしれない。そのためにも、絵はもうすこし上手にスラスラと描けるようになっていたい。むろん、そんな時は〝デジタルお絵描き〟ではなくクロッキー帖に鉛筆、ペン、水彩だろうなと思っている。
Windows「ペイント」で鬼平を描く [スケッチ・美術系]
古文書講座復習で長谷川平蔵が出てきた。目下は「デジタルお絵描き」模索中ゆえ、Windowsの標準装備アプリ「ペイント」でテレビの〝鬼平〟を描いてみた。
Windowsをン十年も使っていながら〝描く〟ことの興味なしだったゆえ、標準アプリで絵が描けるとは思わなかった。スタート画面から「アプリ一覧」表示で〝丸いパレット〟マークの「ペイント」アイコンを、デスクトップに貼り付けた。
現PCはWindows8.1。「ペイント」の筆はブラシ、カリグラフィ・ブラシ1と2、エアブラシ、油絵ブラシ、クレヨン、マーカー、鉛筆、水彩ブラシと多彩。線の太さは4種。図形を描く機能もある。
早速マウスを動かしてみた。線がブルブルと揺れる。これが「ペイント」の最大特徴か。比して「iPhone」の液晶に描く場合は、線がどこから出て来るか予測不能で、思い通りに描けずに〝ヘタウマ〟風な絵になるのが特徴(魅力)。
要領がまったくわからぬまま、手探りで描いてみる。まず「鉛筆・黒・最細」でアタリを描く。線が太く灰色でぼやけている。似せて描くのを諦めて、いろいろと試しつつ描いた。こりゃ、慣れるまで幾度も描かないとダメだろう。保存後に「ブラシ・最細・黒」がミリペンのような極細線が描けると知って描き加えてみた。まぁ、ブルブルと震えることよ。
また同イラストを「jpg」で取り込んで、サイズダウンすれば、本当にボケて汚くなった。まぁ、これにてiPhoneもWindowsも〝お絵描き機器・ソフト〟なしでも絵が描けることがわかった。すでに「Intuos Art」入手済だが、やはり絵は手で描く方がいいような気になってきた。
デジタルお絵描きの保存ファイルは? [スケッチ・美術系]
久し振りにiPhone6sの「メモ・手描き」で絵を描いた。PCへ送信したら、今までは「jpg」ファイルから「png」になってい、その画像をクリックすれば中国語風文字バケ画面になった。
今までは「メモ・手描き」と「写真・マークアップ」で描いた絵は「jpg」で、「メール・手描き」のみ「png」。それでもPC上で簡単に「jpg」変換し、容量を少なくしてブログアップ。これらが簡単に出来たのだが、すべてが叶わなくなった。
「あぁ、もうスマホで絵は描けねぇや」。この辺の事情を知るべく某ショップへ電話。「それはGmailの問題だからGoogleに訊いて下さい」とそっけない。次に「Appleサポート」へ電話。「難しそうですから〝Apple Stor〟で直接相談されたら~」。
「いいねぇ、あたしは新宿だが最寄り店は」。「実はこの電話、北海道で受けていまして、私に土地勘がありませんが~」に思わず笑った。昨今のコールセンターが繋がる先はどこだがわからない。英語圏なら繋がった先が外国の場合もあろう。
札幌在住らしきお嬢さん?は銀座・渋谷・青山3店舗のうち、渋谷店の予約が取れましたと親身な対応。改めてiPhone6sの領収書66,744円を見れば「Apple Shibuya」で、息子がコレを買ってくれたショップじゃないか。
すべては「Gmail」の「ネットワークリクエストはタイムアウトになりました」で、リセットしてからの諸々不具合もあり。それを別にし、担当者になぜに保存ファイルが突然に「png」に変わったのかと質問すれば、担当がベテランらしき女性に代わった。
まず「Gmail」リセットからの不具合と云えば「設定~メール~アカウント~Gmail」の画面を開いた。そこに「メール・連絡先・カレンダー・メモ」との接続選択画面あり。「Gmail」リセット後に塩梅が悪くなったのはこの四つで〝あぁ連動していたのか〟と納得。
次が本題。手描き絵をGmailでPCへ送信すると、なぜ突然に「jpg」から「png」になったか。「png」クリックでなぜ文字バケするのか。担当者は送信テストを幾度が試みた後に中座した。どこかで調べていたのだろう。再び現れた時に「jpgとpng」や「Gmail」関連記事がアップされたPC持参で、こう説明してくれた。
「iPhoneサイドではこの辺の変更を一切していませんから、Gmailサイドがイラスト系を〝png〟に変更されたと推測されます。また画像クリックで文字バケ風画面になるのはイラスト制作過程がバケたものですから気になさらくても大丈夫だと思います。〝png〟はiPhoneでもWindodwsでも使えますから、画像右クリックで「jpg」変換で使えると思います」。
そして、自身のPCに「png」関連のネット記事をアップさせ「〝png〟はイラスト向きのファイルですから、使いこなしてみてはいかがでしょうか」と言った。
帰宅後、彼女が見ていた「jpgとpngの違い」や「Gmail」のサイトにアクセス し、幾つかを読んでみた。結論は~写真は「jpg(=JPEG)でもいいが、デジタル制作のイラストは容量が軽くきれいな「png」がよい。「jpg」では容量が重く、かつ容量を少なくした時にノイズまみれで汚くなってしまう。というようなことが記されていた。
また保存形式は他にも作画ソフトのオリジナル形式、BMP、Photoshop、TIFF、Targaなどがあると知った。だが相変わらず自身のiPhoneからPCへ送信の画像は「png」で、それをクリックすれば文字バケしたような画面で、その先に続かない。かくしてデジタルお絵描きは諦めて、この顛末をクロッキー帖で描いてみた。それを見ていた婆さんが言った。「やっぱりお爺さんに〝デジタルお絵描き〟は無理ですよう」。
追記:上記をアップ後の電車内でネット検索すれば「JPEG⇒⇚PNG」の無料アプリがあった。ダウンロードすれば、瞬時に望みのファイル形式に変換。画像が文字バケすることもない。これで問題解決。こんなに簡単なことを、誰も教えてはくれなかった。
デジタルお絵描き [スケッチ・美術系]
「狂歌入東海道」シリーズを続けている間に絵を描かなかった。久し振りに絵筆をと思えば、不透明水彩絵具が固まっていた(透明水彩は固まっても可)。新たな絵具を買おうかしら、いやアクリル画に挑戦してみましょうか。
いや、ここ最近「スマホでお絵描き」をしたのだから、この際〝デジタルお絵描き〟体制を整えてみようかしらと思った。
小生の絵は〝ブログ挿絵〟程度ゆえ、プロが使うような本格的なデジタル機器は必要ない。調べたらスマホ用の、容量を気にせぬクラウド保存のお絵描き無料ソフト「MediBang Paint Pro」があるそうな。ネット上で「使い方講座」もあるらしい。
だが、如何せんスマホでは画面が小さ過ぎる。しかも小生の「iPhone6sのGメール」の塩梅が相変わらずよろしくない(実はこの挿絵、最初はスマホ「メモ・手描き」で描いたが、以前のようにPCへJPGで送れず、全てがpngになってい、かつバケている。よって慌てて手描きしたもの)。
かくしてiPhoneでのお絵描きは避けて、その延長上とも言うべき液晶ディスプレイへ直接描く「iPad pro+Apple pencil」が良さそうだ。だがその費用、ざっと10万円超。iPhoneに7万円を投じたばかりの貧乏隠居は、ここしばらくは我慢です。
ここまで考えて「あぁ、パソコンがあるじゃないか」と気が付いた。そこで「Wacom社のIutuos Art medium(ペンタブレット+スタイラスペン+簡単ソフト付きで1万6千円ほど)」があると知った。同封ソフトはCorel社「Painter Essentials5」らしい。同ソフトが気に入らなければ「CLIP STUDIO PAINT PRO」(ダウンロード版5千円。立派なマニュアル本も市販されている)もいいらしい。これなら2万円もあれば、とりあえず〝デジタルお絵描き〟が出来そうとわかった。
ってことで、来年のブログ挿絵はソレで行きましょうか。果たして隠居老人に〝デジタルお絵描き〟が出来ましょうか。翁がそう記せば、媼(おうな)は「馬鹿だねぇ、絵は手で描くもんだよ」と笑った。
電車内で〝iPhoneスケッチ〟 [スケッチ・美術系]
スマホでお絵描きは、アプリが固まらぬよう簡略な線・色がいい。だが絵は簡略・省略こそが至難。ゴッホ「ああ、二、三本の線で人物が描けるようにならなければ~」と浮世絵を観つつ言ったそうな。
あぁ、それなのに!スマホの線はどこから出て来るかもわからない。江戸時代の鳥羽絵、大津絵、漫画初期のポンチ絵、今なら絵手紙のような絵になってしまう。
そんな事を思いつつ地下鉄に乗った。まぁ、乗客の全員とまでは言わぬが、誰もがスマホで何かをしている。そんな光景を眼前にして、はたと閃いた。スマホ熱中の彼らをスマホでスケッチしてみよう。
絵画系サイトを拝見すれば、電車内で乗客をこっそりクロッキーなどして腕を磨いている方々がいらっしゃる。小生は公衆の面前でスケッチブックを開き筆を走らせる図太さ、大胆さ、勇気はない。また街の「絵画教室」では数千円で「ヌードクロッキー」が開催されているが、これも恥ずかしく参加は出来ない。
そこで電車内でスマホに熱中の方を、スマホでスケッチしてみた。案の定、スマホでスケッチなどしているとは思わぬのだろう、誰にも気付かれずに描いたのがこのスケッチ。
日本のルソー、横井弘三展へ [スケッチ・美術系]
久し振りに自転車に乗れば大腿四頭筋がきつかった。脚が萎えていた。GW後の伊豆大島でボケ~ッと過ごしていたせいらしい。身体を動かさないといけない。加えて野暮用続きでブログを更新する気も起きない。
野暮用が途切れて「若冲展」へと思ったが、ネット調べで超混雑・長蛇の列とか。〝並んでまで食いたくない〟主義は〝並んでまで観たくもない〟。
そこで自転車で中村橋の練馬区立美術館「横井弘三の世界展」へ行った。閑散とした会場で〝日本のアンリ・ルソー〟の作品群を堪能した。ルソーと同じく独学だが、第2回二科展(大正4年)初出品で、第1回樗牛(ちょぎゅう)賞。翌年に二科賞。〝素朴絵〟は文人画にも、表現主義系にも通じる一面あり。
会場に入ると、まず若い日の「小笠原島旅行」写生作が展示されていた。なんと、そこに大島「元村風景」と題された作あり。日本のルソーさんが小笠原に一ヶ月滞在したのは大正12年で、伊豆七島の写生旅行は昭和2年、38歳の時らしい。ゆえに元村には未だ港はなく、杭打ちの桟橋から中型木造船へ、そして沖に蒸気船が停泊している図。
彼には昭和3年刊の『東京近海 島の写生紀行』があるとか。同書には他の伊豆大島スケッチが幾作もありそうで、試みに東京都立中央図書館の蔵書検索をすれば閉架にあり。同館へ行った際に、ぜひ閲覧してみようと思った。
チラシの自画像は制作年不詳だが晩年70代の作だろう。小生も老人ゆえに、こんな自画像を愉しく描ける心持になっていなければいけないと思った。
寒桜撮らずに描くぞ今年から [スケッチ・美術系]
春の陽気。新宿御苑へ行った。例年より早く寒桜が咲き、群れ舞うメジロを撮るカメラマンが大勢いた。それは小生にも欠かさぬ〝春の行事〟だったが、今年はクロッキー帖にカメラマンの後ろ姿を描いた。十人も描いたか。立ったまま左手でクロッキー帖を支え、右手で鉛筆+万年筆は極めて不安定。帰宅後に二人分を彩色で仕上げた。
御苑は野鳥撮影とスケッチのご年配方が眼に付いた。野鳥撮影の方は概ね個人か数人で「何か(珍しい鳥が)出ましたか」と声を掛ければ、よほどの狷介翁でなければ野鳥談義が始まり、撮った写真を見せても下さる。「トモエガモがまだいますよ。ホラ、綺麗でしょ」と長玉(超望遠)のご婦人。
一方、スケッチの方は何故かグループで、携帯椅子に座って彩管を揮っていらっしゃる。そのなか、とても素晴らしい絵を拝見して思わず「凄い、素敵」と口に出た。画面一杯に大樹の幹を色彩豊かに描いていらっしゃった。スケッチ紙は「ブロックタイプ」。画材は「色鉛筆と透明水彩です」と教えて下さった。グループの先生だろうか。
実はあたしも携帯椅子に座り、さらには画架を構えた安定した姿勢で写生をしてみたいが、他人が行き交う場では恥ずかしくて出来ない。あたしにはどこかに「絵はこっそり描くという〝後ろめたい〟気持ち」があるらしく、これは何なのだろう、問題だなぁと思った。カット絵は〝後ろめたい気持ち〟で背後からこっそり描いた絵。
ヨガ三人重ね図の弁 [スケッチ・美術系]
前回の体操図を描いた後、トイレでアイデアが浮かんだ。「ヨガポーズの組み合わせで天空まで描けたら面白そう」と。だがイメージ通りに描けるワケもなく、三人重ねで終わってしまった。
「人」を描こうと思ったのは、前々回カット絵「胸部CT検査を受ける自分」を描こうとしてハタと困ったことによる。自分の姿を見ること叶わず。CT検査機の記憶も曖昧。だが漫画家ならば、訓練の蓄積によってスラスラと描くに違いない。あたしも少しは「人」を描くことに慣れなくてはいけないと前回の「腰痛体操図」に至った次第。かくして今回は「ヨガ三人重ね図」。